ちょっとそこまでの世界

ちょっとそこまでの世界(私の周り)について

豊かな暮らし

今日は「日日是好日」という映画を見てきました。私は茶道をやったことがありませんが、非常に感動しました。茶道を中心に話は展開されますが、茶道が分からなくても十分楽しめる映画でした。

「暮らし」に注目したエッセイやブログなどが人気ですね。ゆとりのある暮らし、シンプルな暮らし。私も様々なエッセイやブログを読んでは憧れたものです。でも現実は仕事ややりたいことに忙しく、暮らしは二の次になっています。今の仕事に就くまで半年間ほど無職だったころ、それこそ何かのエッセイを読んで、食卓に花を飾るようにしていました。豪華な花ではなく、お花屋さんで買った1輪の花。そんなことができていたあの頃が、私にとって暮らしが一番豊かだったのではないかと思います。今は今で充実していますし、楽しいです。でもあの頃は暮らしが豊かだったというか、ゆとりがありました。

今日「日日是好日」という映画を見て、ふとその頃を思い出しました。映画の中にあった「お茶を通して季節の移ろいを感じるようになった」、「毎日毎日こうして同じことを繰り返せることが幸せ」という言葉は、お茶に限らず何か1つ自分の拠り所となるものを見つけることが暮らしを豊かに感じるコツなのかもしれないと思いました。それは、私が毎日花を食卓に飾っていたあの頃に通じるような気がしました。

「ただ美味しいお茶を飲みに来るだけでいいじゃない」

豪華じゃなくていい、詳しくなくても良い、ただキレイと思えるだけでいいじゃない。

また食卓に花を飾りたくなりました。