ちょっとそこまでの世界

ちょっとそこまでの世界(私の周り)について

『公務員1年目の教科書』(学陽書房 堤 直規)

前回は「異動の教科書」でしたが、予約順番が回ってきたので「1年目の教科書」を今さらですが読みました。

今さらとは言えども、参考になることがいくつかありましたので備忘録として書いておきます。

●公務員は民間以上に「型どおり」の仕事をすることが求められる。

 このことは何となく思ってはいましたが、私がなるほどと思ったのはその理由です。公平・公正を期すため、どの職員が対応しても同様の扱いとなることが強く求められるからだそうです。なるほどー。でも私としては、一言付け加えたいところです。「最低限」型どおりの仕事が求められる、と。最低レベルの足並み揃えるためには型どおりの仕事を求めることは必要だと思います。でもいつまでたっても型どおりの仕事しかしていないから、公務員はダメだと世間から言われるんです。民間から来た人から見たら改善しようという気持ちが見えません、悪いですけど。そしてこれは次のポイントにも続きます。

●業務改善のネタ探し

 本書の中では「市民からの質問をメモしておく」というアイディアが紹介されていました。これは是非窓口部署に行ったら真似をしてみたいことの1つですね。質問やトラブルというのは業務改善の余地がまだまだあることを示しています。前職で教えてもらった業務改善の姿勢を、この公務員の世界で忘れないように心がけたいです。

●公文書作成、資料作成

 公務員は文書が好きです。文書で始まり文書で終わります。今までこんなに文書を見ることはなかったので、なかなか上手く公文書が書けません。係長が書く公文書には、いつも「さすが〜」と思います。公文書の作成が上手な人は、どこかで一度集中的なトレーニングを行っていると書かれていました。公文書では用語の使い方や漢字の送り方など様々なことが定められています。それをまずは頭に入れないといけないなと思います。作成しながら覚えるのもいいのですが、立場や職場の性質上あまり公文書を作成しない部署にいると、いつまで経っても機会はやってこないので、まずは自分でできることから始めたいと思います。例題があるようなトレーニング本があったらいいのになと思います。

本書の中には参考図書リストもあり、また読みたい本が増えました。

今は「地方公共団体 歳入歳出科目解説」を職場で買い与えられたので、それを読みながら勉強中です。読み終わったら、また学んだことを書いていきたいと思います。