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『10年で激変する!「公務員の未来」予想図』(学陽書房 小紫雅史)

1月1日にKindle paper whiteが届きました!

kindleの使ってみての感想はまた別に書くかもしれませんが、今日はそのkindleで購入した1冊目の本についてまとめていきます。

●「人間にしかできない業務や、AIと人が連携すれば一層効果的に進められる業務に、公務員がこれまで以上に注力して、引き続き市民生活の向上や社会の発展に貢献することは、これからも十分できるはずです。」  

 どこの職場でも同じだと思いますが、これからは「AIの仕事」と「人間の仕事」を見極めていく必要があると思います。そしてAIを人が活用し、人だけでは成し得ないことを人間が考える、ここに人の無限の可能性があると思うのです。公務員は機械化とかAI化に抵抗を持つ人が非常に多い職場だと思います。これを克服して、市民により良い暮らしを届けることができる自治体が生き残る気がしました。また、現状の問題解決には、AIの活用が不可欠ですし、そのほうがより効率的に問題解決ができるということを心にとめておき何かの際にヒントにしたいです。

●コスト削減だけでは限界が見えつつある財政状況の中で、いかに公務員が「稼ぐ」かも考えていかなければならない

●小手先の改善や業務仕分けなどだけでは追いつかない時代が必ず来ます。

 これは、予算の時期になると思うことです。自治体は「とにかく削る」ことに力を入れすぎです。もう限界なんですよ、現場としては。チマチマと削って「これだけ削ったんです!どうでしょう?」みたいなやりとりは辞めるべき。それよりは中長期的に稼ぐ、もしくは地元愛から生じる寄付や、行動力を如何に手に入れるかに知恵を絞るべきです。でもこれを現場の人が実行できない理由は、ハードルが高いことだと思います。公務員は新しいことをするためのハードルが高すぎます。個人レベルでは「改革しないと」と思っている人はたくさんいるのですが、組織レベルになるとまだまだ追いついていないのが現状。同質性を求めてきた公務員の弊害だなと日々感じながら、自分もその流れに流されているのが歯がゆいです。

●公務員を辞めても食べていけるだけの専門性やリーダーシップを身につけていく公務員 こそが、これからの地域の発展や激しい変化に柔軟に対応できるのです。

 公務員は異動がつきものなので、どうしてもゼネラリストになってしまうのもわかります。でもこれから社会が複雑化していくなかで、専門性は非常に大事になってくると思います。AIや外部業者と協力していかないと対応できない問題が多くなるとき、専門知識を持たないと彼らと対等な会話ができなくなります。全部おまかせになってしまい、実情にそぐわないものが完成し、市民からクレームが出るのではないでしょうか。また専門知識を持たない行政職員は、業者に「自治体だから」とないがしろにされるし、実際にされている現場もあります。異動するたびに新たな気持ちで貪欲に学ぶことを忘れずにいたいです。

これからの10年、20年の自治体は大きく変わっていくと思います。むしろ変わらないと破綻すると思います。

公務員自身及び組織の意識改革、市民との協働がこれから大事になると、この本の中では言われています。

私も勉強と地域に出ることを忘れずに2019年も頑張ろうと思います!