『新訂 自治体法務入門』(公人の友社)
毎度のことながら長くかかりましたが読み終わりました。
●新採研修を思い出した
自治体法務入門ということで、新採研修で聞いたことある内容がまとめてあります。概要というのは、どんな分野でもそうですが、ざっくりしていて実務をやったことがない人からしたら「それがどう実務につながっているのか」が分かりにくいものです。なので、研修でやったらお終いではなく、仕事をステップアップするごとに読み返すべき本なのだろうと思います。そうすれば、実務で言う「こういうふうに対処していた根拠はここか!」という発見や感想を持つことができるかと思います。
●もっと法律を体系的に知りたいと思った
私は法律系の大学や学部を卒業したわけではないので、法律の体系を恥ずかしながらよく理解していませんでした。しかしこの本を読んで、大まかにではありますが法律の体系をつかめたように感じました。入門なので法律に詳しい人からしたら常識レベルに片足つっこんだくらいだと思いますが、法律に関心が向いたことは良かったと思っています。
●参考文献リストがほしい
せっかく自治体法務について概要をつかめる本なので、次はこの本をお薦めしますといった参考文献リストがないことが残念でした。探せばたくさんあるので、自分で広げていくのもまた勉強であり楽しみと思えばいいですね。
概要書の良いところは、ざっくりと広く説明してあるところから、自分の興味があるところを掘り下げていけるところ。知識が深まっていく過程が面白いです。