ちょっとそこまでの世界

ちょっとそこまでの世界(私の周り)について

公務員の将来について考えてみた

ちきりんさん「未来の働き方を考えよう 人生は二回、生きられる」 (文春文庫)

 9月下旬から前回ブログを書いたあたりまで「がんばらなくてもいいかな」と思っていましたが、やはり性格上勉強したいという欲が自然とわいてきました。もともと読書は好きでしたが、たくさん読みたいという波が来たので、まずはこちらの本を読みました(再読本です)。前回読んだときよりも、深く考えたのでまとめておこうと思います。

私が大事だなと思ったこと

 不安な未来(老後の資金や貯金が減っていく生活)から「わくわくする未来」へ変えるために、キャリア形成を行っていく。じゃあ、キャリア形成って何かというと下のような思考。

  1. 今の公務員という立場から、今後のシナリオ(本書でいう「5つのシナリオ」)を考える。
  2. 自分の望むライフスタイルや市場のニーズを考え、どの道に進むか意識的に選ぶ。
  3. その選んだ道のために必要な経験、スキル、知識をあげる。
  4. その経験、スキル、知識をどのように身につけるか、今の公務員という立場で考え、実践する。
  5. この1〜4を市場の動向や地域の実情を見据えて定期的に見直す。

公務員の5つのシナリオ

 本書に載っていた例をもとに、私が公務員バージョンにした今後のシナリオはこんな感じです。

  1. このまま定年まで市役所内で出世し、定年後は市役所内の嘱託職員として働く。
  2. 異動先で最も多く身につけた知識、スキルを専門分野とし、地域の中小企業で働く。
  3. 民間企業に転職し、何年かごとに業界を移り、横断的なスキルを身につける。
  4. ある時点で早期退職し、公務員としてのノウハウやスキルを教育や執筆という形で伝えていく。
  5. 自分とは異なるスキルを持つ人と一緒に、地域のあるべき姿を実現するために起業する。

私が今後身につけたいこと

 私が望むライフスタイルを考えると2の道が今は魅力的に見えます。公務員は多種多様な仕事の総合名称といったところですが、今後はアウトソーシングが進み、残る仕事と残らない仕事に別れると思います。残る仕事は介護や社会福祉が大部分を占めるでしょう。しかし私は福祉の仕事におもしろさを感じていないので、自分がおもしろいと感じるまちづくりの道を進みたいと思います。公務員の異動先は自分の意志では確かに決められませんが、私の自治体では「この人がほしい」という要望を聞いてはいるようです(実際に決定権があるわけではないと思います)。どこに異動するか分からない公務員ですが、少なくとも人から自分の思う異動先に引き抜かれるために、求められるスキルを身につける努力を自分ですることはできます。

 まずは、求められるスキルを身につけるために、具体的に行動できるレベルまで落とし込んでみる。そして、それらを試行錯誤しながら実践する。そんな30代前半にしたいと思います。