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研修の本当の効果

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本庁での研修をみっちり2日間受けてきた。
入庁してから何度となく受けてきた研修だけど、研修の効果って何だろうって考えた。

今回の研修

今回の研修は「政策法務研修」。
いかにも市役所の研修、THE研修という感じのもの。
実際にコンサルとして議員立法や行政の政策立案に携わる本物講師による研修。
今まで受けた研修の中で、一位二位を争う実践に即した研修だった。

研修内容

政策法務とは何かを理解したうえで、どのように条例を作成するかというもの。
教える手法は非常に実践的だった。政策法務とは何かを現在の事例を元に教え、最後にケースを元に実際に条例立案を考えるという感じ。

「良い」研修とは

毎回研修を受けて思うのが、この研修は「受ける意味があるのか」ということ。
職員研修担当課には悪いけど、何を期待しているのかさっぱり分からない研修が多い。
モチベーション向上研修とか、ワークライフバランス研修とか…。
がんばりましょう、こうしましょう、と言うのは誰でもできる。
そういう理想論を語るだけの研修はもうやめてほしい。
良い研修というのは、明日から職場で使える、次異動したときに使える、そんな実践的なことを学べるものではないだろうか。

職員研修担当課の役割

職員研修の最後には必ず記名式のアンケートがある。
公務員というのは、当たり障りのない感想を書くのが得意だ。
民間から公務員になるとつくづくそう思う。
まずは、職員から本音の研修に対する感想、意見を得るために何ができるか考えてほしい。
担当課は研修を提供することに一生懸命になっているが、大事なのは、研修を行って受講した人はどう思ったのか、何を学んだのか、何も学んでないのか、を知ること。
そして、それを次の研修に活かし、人材育成をはかることが担うべき役割だと思う。

良い研修の本当の効果

そうやって職員研修担当課が質の高い研修を用意すると、実践で使える技術をもった職員が増え、仕事が円滑に進む。
そして私がそれよりも大事だと思う本当の効果が、
研修を受けることによって意欲が刺激されること
良い研修を受けると「おもしろかったから個人的に勉強してみようかな」と思う人が少なからず出てくる。
全員というのは難しいが、受けた人の中で数人でもいいから、自己研鑽に励む人が出てくると、研修で学んだ技術以上のことに効果が及ぶ。そこが大事だと思う。
良い研修の講師は、この先自分でもう少し勉強したいなと思った人はこれを読むと良いと必ず教えてくれる。

次につながる研修を

研修を受けて学んだことを活かし、自己研鑽に励む人を増やし、職員の質を高める研修。それが研修の本当の効果ではないかと思う。